お肌の働きキーワード

表皮
一番外側の層。厚さは平均で0.2mm.
角質層・顆粒層、有きょく層、基底層の4層でできている。
お肌のバリア機能を担う大切な部分。
表皮を構成する細胞95%は角化細胞(ケラチノサイト)である。

 

角質層
お肌の一番外側にある部分。
つまり唯一人が触れられる部分です。
角質層の下にあるお肌を守り
素肌の美しさを決める部分です。
保湿機能によって角層にうるおいを保ちます。
もともと水中に生きていた人類の祖先が、進化の過程で陸上にあがっていきながら獲得した生体の最外膜である。
陸生生物に特有のものである。

 

顆粒層
角質層と一緒に肌のバリア機能を発揮する部分。
紫外線を肌の奥へ浸透するのを防御する。
またNMF(自然保湿因子)や細胞間脂肪(セラミド)
がつくられる部分。

 

有きょく層
表皮の4層の中で一番厚い層。
ランゲルハンス細胞がこの層の中にあり
免疫機能に関わりがあるほか、
基底層で作られたメラニンを含んでいるため
紫外線の透過を阻止する役目もあります。
体内に侵入した異物を見つけだすセンサーの役割をしているランゲルハンス細胞と呼ばれる樹枝状の細胞も存在している。

 

基底層
表皮の一番下にあり、真皮層とつながる部分。
基底層で新しい細胞が毎日生み出され、
有きょく層、顆粒層に押し上げられ、最後に角質層になる。
この一連の流れがターンオーバーという。
基底層には「メラノサイト(色素細胞)」があり、紫外線から体を守る色素(メラニン)を合成する。日焼けで肌が黒褐色になるのは、メラニンのためである。
形は立方体~円柱状をしている。
楕円形の核を持っているため、「円柱細胞層」とも呼ばれています。
基底層は、哺乳類の表皮としては唯一、細胞分裂が観察される層で、約20日ごとに核分裂(有糸分裂)し、表皮の細胞を供給している。
そのため、基底層は「胚芽層」とも呼ばれている。(※基底層と有棘層を合わせて胚芽層ということもある)
分裂して基底膜との接着を失った基底細胞は上方に押し上げられ、有棘細胞、顆粒細胞を経て、角質細胞となり、最後には垢となって剥がれおちていく。
基底細胞はターンオーバーのスタート地点である。
「真皮を守る」という重要な役目がある。

 

 

真皮
コラーゲンやエラスチンで作られている部分。
毛細血管やリンパ液が通っている部分で
水分を抱え込み肌の弾力や強さの元となる部分なので
お肌のハリの決め手となるのが真皮です。

 

皮下組織
別名、皮下脂肪ゾーン。
別名、皮下脂肪ゾーン。
エネルギーのもとになる中性脂肪が
貯蔵されていて、
筋肉や骨を守るクッションの役割や保温機能があります。
大部分が皮下脂肪です。
熱を伝えにくいという性質から断熱・保温の働きをしたり、エネルギーを脂肪のかたちで蓄える役割もしています。部位によって異なりますが、体では皮下脂肪が厚く、約10ミリ以上あります。脂肪というと「ぜい肉」などの悪いイメージがあるかもしれませんが、実は、体を守る大切な働きを担っています。

 

バリア機能
ダニやほこり、ハウスダストなどの異物、
紫外線をカットしてくれたり、水分を保持してくれる機能のこと。
肌表面にあるわずか0.02mmの角質層がうるおいを蓄え
乾燥と外部刺激から肌を守る役割のことです。
バリア機能を構成する保湿成分、なかでもアミノ酸が角質層の中で
安定して留まることができる肌のpH値は弱酸性です。
肌表面が弱酸性だと、常在菌のバランスも整います。
ところが、皮脂の少ない敏感肌・乾燥肌の方は肌が弱アルカリ性に
偏りがちです。肌を弱酸性に保つこともすこやかなバリア機能の
大切な条件といえます。
この角質層はよく「ラップ」に例えられます。

 

ラメラ構造
角質細胞の間に水分と油分が何層にも重なりあっている構造のこと。

肌トラブルキーワード

ニキビ
皮膚の炎症性疾患。
顔のほかに体にもできる。
海外の調査結果から、自尊心が傷つけられた、といったネガティブな感情を持ったり、気持ちが暗くなる、怒りっぽくなったりする人が、多いことがわかっている。
医学的には、尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)という。
日本における尋常性ざ瘡の平均発症年齢は13.3±1.9歳で、男女差はありません。軽い症状も含めると、成人の90%以上がこの病気を経験しています。初発部位は前額が最も多く、年齢とともに頬、下顎に多くなってきます。
赤い 丘疹(きゅうしん)、 膿疱(のうほう)、 痂皮(かひ)、 嚢腫(のうしゅ)、 瘢痕(はんこん)、色素沈着など新旧のさまざまな発疹が同じ場所に混在してみられるのが特徴です。通常、かゆみなどの症状はありません。強いかゆみを伴う場合は、毛嚢虫によるざ瘡が疑われます。

 

赤二キビ
ニキビが炎症おこした状態のこと。
大きく膨らみやすく痛みやかゆみをともなうことがあります。
毛穴内部でアクネ菌が増殖すると、リパーゼという脂肪分解酵素によって皮脂を遊離脂肪酸に分解します。遊離脂肪酸は炎症を促進する作用があるため、放っておくと赤く炎症を起こす可能性が高いのです。さらに、好中球の過剰反応を誘発する好中球走化性因子、同じく免疫反応による炎症をもたらすサイトカイン、さらにはMMP(マトリックスメタロプロテアーゼ)といった物質を産生します。こうした働きによって、ニキビは赤く炎症を起こし、腫れあがってしまうのです。この状態は、もはや重症化した皮膚炎と考えるべきでしょう。
ニキビの初期状態で多用されるディフェリンゲルではもはや効能不足なので、炎症がひどい場合、抗生物質が用いられることになり、ダラシンTゲルやアクアチムクリームといった外用抗生剤、あるいはルリッド錠、ミノマイシン錠、クラリス錠といった内服抗生剤などが選択されるでしょう。身体ニキビであれば、アクネ菌ではなく、カビの一種であるマラセチアが元凶となっているケースが多いので、抗真菌剤のアスタットクリームやニゾラールローションが用いられます。激しい炎症が見られる場合、ステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)を処方する場合も。
赤く腫れたニキビは、まず炎症を緩和しなければなりませんので、一時的に抗生物質やステロイドで消炎することも必要。ただし、炎症が治まった後、ニキビが発生しにくい肌質に改善するための根本治療を行うことが重要になります。ニキビ発生の原因となる男性ホルモンを減らすためのホルモン治療を行えば、美肌を維持できる可能性はグンと向上するでしょう。肌バリア機能を向上させるため、角質層を保湿する化粧水などを用いるのも有効です。

 

白二キビ
ニキビの初期症状。
毛穴がつまることにより毛穴の内部に皮脂がたまってしまい
皮膚表面に白く盛り上がった状態になったもの。
角栓によって塞がった毛穴の内部に皮脂が溜まりつつある状態。一般にはコメドと呼ばれ、この段階になると肉眼でニキビ発生が確認できるようになります。頻発するようなら根本治療が必要。今後の予防を考えると、女性ホルモン優位の状態が維持できるようにホルモンバランスを整える治療法が最適でしょう。すでに発生したニキビを除去する治療としては、医療機関での面法圧出がオススメ。今の段階なら、すぐに完治させることが可能です。
初期ニキビの特徴は、白くプツっとした吹き出物が出ることです。専門用語ではコメドと呼びます。まだ炎症は起きていない非炎症性皮疹であり、アクネ菌の本格的な増殖が始まっていないので、この段階で治療をすれば重症化して痕が残る…といったリスクはありません。可能な限り、このタイミングで治すことがニキビケアの鉄則といえます。
白ニキビと赤く炎症を起こしたニキビの違いはどこにあり、どんな条件が揃うと炎症を起こしてしまうのでしょうか?まずは、そういったニキビのメカニズムについて解説することにしましょう。そもそも白ニキビというのは、角栓が詰まった毛穴の中に皮脂が溜まっている状態。この中にアクネ菌が入り込んで増殖すると、赤く炎症を起こして赤ニキビになるわけです。炎症を起こしていない以上、皮膚組織が大きなダメージを受けているわけではないので、この状態のうちに治してしまえば痕が残ったり、痛みや痒みが出ることもありません。
白ニキビは、角栓が詰まった毛穴の内部に皮脂が溜まったもの。となると、皮脂分泌を抑えれば良いのでしょうか?もちろん、悪化の可能性を低減するという意味で一定の有効性はあるでしょう。実際、皮脂細胞を活性化する働きがあるインタープロイキン-1(IL-1)、腫瘍壊死因子(TNF-α)を産生するPPAR(ペルオキシゾーム増殖因子活性化受容体)を制御するといったアプローチでニキビを緩和する考え方も存在しています。要するに、皮脂分泌を減らすことでニキビの悪化を抑えるわけですね。
毛穴を縮小させて柔軟性をなくし、簡単に角栓詰まりを起こしてしまう原因は男性ホルモンにあるのです。女性の体内にも一定量の男性ホルモンが存在しており、この男性ホルモン量が増加してしまうと、毛穴が収縮して角栓による詰まりが発生しやすくなります。さらに男性ホルモンには皮脂分泌の増加、肌本来のバリア機能を低下させる性質もあり、ニキビの悪化につながります。よって、男性ホルモン優位の状態にならないよう、ホルモンバランスをコントロールすることが抜本的な治療となり得るわけです。
男性ホルモンを抑制するためには、常に女性ホルモン優位の状況を維持することが必要。そこで、女性ホルモンであるエストロゲン、あるいは類似作用を持つイソフラボンといった成分を用いてホルモンバランスを整えることで大人ニキビの改善が望めるのです。また、すでに発生している白ニキビについては面皰圧出やホルモン療法による皮膚科の治療が最適。これは白ニキビ表面に針で穴を開け、さらにアクネプッシャー(面皰圧出器)という道具で中身の皮脂を抜く治療です。これによって、肌表面を傷つけることなく、白ニキビを除去することが可能となります。
初期のニキビを治療する方法は多岐にわたりますが、ホルモン療法と面皰圧出により、治療&予防を同時に行うのがもっとも優れた方法です。一番やってはいけないのが、爪や毛抜きといった器具を用いて自分で潰してしまうこと。傷に雑菌が入れば炎症の原因になりますし、炎症が起こればニキビ跡になってしまう可能性が高くなります。せっかく炎症が起きていない白ニキビの段階で治療しようと考えたのなら、医学的に正しい治療法を選択してくださいね。

 

黒二キビ
白二キビが変化したもの。白二キビ同様に二キビができ
皮脂が毛穴の外に押し広げられ毛穴が開いてしまい
開いた入り口が酸化して黒ずんだ状態のこと。
毛穴内部に溜まった皮脂が表皮から顔をのぞかせ、空気中の酸素によって黒く酸化された状態を指します。一般には黒コメド、ブラックコメドと呼ばれることも多いです。まだ初期のニキビと考えて良い段階なので、白ニキビと同じく面法圧出によってすぐに完治します。長期的な予防を考えるのであれば、やはりホルモン治療がオススメ。これ以上悪化すると炎症を起こすので、黒ニキビが頻発するようなら、早めに医療機関にかかるのも賢明な選択といえます。
ポツポツと小さなホクロのように出現する黒ニキビに悩んでいる女性は多いものです。こちらでは、そんな黒ニキビを治療するための方法を解説させて頂きます。赤く腫れているニキビと異なり、非炎症性皮疹と呼ばれる状態。正しいケア法を理解し、美しく白い肌を取り戻しましょう。
同じ初期ニキビである白ニキビと何が違うのか、そして炎症を起こして赤ニキビになる可能性はあるのかといった部分を確認していくことにしましょう。白ニキビから皮脂分泌がどんどん進んで面皰の内側に角化物質、脂肪酸、アクネ菌などが充満すると、やがて毛穴に収まりきらなくなって毛孔を押し広げて表面から顔を出すようになります。すると、皮脂が空気に触れて酸化し、黒く目立った吹き出物になるのです。これが黒ニキビ、ブラックコメドと呼ばれるもの。初期ニキビから徐々に悪化しつつある段階といえます。
基本的には白ニキビの治療法と大きな差はありません。毛穴の詰まりをケアするディフィリンゲル、ピーリング効果を持つサリチル酸ワセリンといった外用薬による治療がもっとも一般的です。また、保険適用外になりますが、ハイドロキノン製剤とトレチノインという薬品を混ぜたメラフェードという薬が使われることもあります。他には、すぐに既存の黒ニキビを消失させる方法として面皰圧出が行われます。この方法であれば、毛穴の目立たないキレイな皮膚を取り戻すことが可能になるのです。
黒ニキビを治癒させるには、皮膚科で面皰圧出を行った上で、ホルモン治療を行い、ニキビの出来にくい肌質を取り戻すことが最善です。間違っても、自分の手指でニキビの芯を抜こう、潰そうなどとは考えないでください。雑菌が入ったり、肌表面に傷がついたりして、逆に悪化させる原因になります。悪化して、赤く炎症を起こしてしまうと跡が残る可能性も出てきますので、黒ニキビのうちに正しい方法で治療し、きっちり完治させることが大切です。

 

黄二キビ
赤二キビがさらに悪化し、膿をもってしまった状態の二キビ。
化膿二キビとも言う。
二キビ痕に一番なりやすい二キビでもある。
黄色ニキビはニキビが悪化して化膿し黄色い膿が出た状態です。頬や髪の毛の生え際、顎(あご)などにできやすいのが特徴と言えるかもしれません。もっとも、黄ニキビはいきなりできるものではなく、赤ニキビが悪化した状態。赤ニキビを放置したり、間違った対処法をしたりしたことで悪化させてしまい、赤く腫れあがって痛みが生じるようになると、やがて膿を持って黄色ニキビに変化してしまうのです。この状態になると膿などが治まっても、ニキビ跡(痕)が残るケースが多くなりますので注意しなければなりません。

 

大人二キビ
20代以降にできる二キビのこと。
あごやフェイスライン、首筋にかけてできるケースが多く
メイク、不規則な生活、ストレスや偏った食事によって
視床下部が刺激を受けホルモンバランスが崩れ
皮脂の少ないUゾーンにできやすい。
治りにくく、痕になりやすい傾向がある。
お肌の乾燥が大人ニキビの原因になるとわかっていても、クーラーの下での仕事や日常生活で免れない事情でお肌が乾燥してしまうことも。
そんな乾燥でできてしまった大人ニキビを治すには、ズバリ乾燥肌を改善することが大切。
乾燥肌を改善するために日常でできる最も効果的な改善法が「洗顔」と「保湿」。
まず「洗顔」は、洗顔料に要注意です。
油分の含まれるものや合成界面活性剤使用の洗顔料の使用は控えてください。
最善なのは、ぬるま湯で優しく洗うこと。ゴシゴシ洗うと余計にニキビに刺激を与えてしまうので、丁寧に汚れを落としましょう。
次に保湿力の高い化粧水を使ってきちんと保湿することが大切ですが、その化粧水選びで大事なのが洗顔料同様、油分でお肌に刺激を与えないように「ノンオイル」を選ぶこと。

思春期二キビ

10代の思春期にできる二キビのこと。
成長期なると体をつくるため成長ホルモンが分泌され
この成長ホルモンが皮脂腺を刺激し皮脂分泌が過剰になり
ニキビができる原因といわれている。
実は大人になるとできにくくなるのがおでこニキビ。皮脂の分泌が落ちつく20歳くらいになるとできにくくなるんです。
でも思春期は違います。皮脂の分泌が人生で一番活発な時期ですから(汗)
特におでこや鼻周りのいわゆる「Tゾーン」には皮脂腺が多く、大量の皮脂が分泌されています。
敏感肌
お肌が乾燥して肌のバリア機能が低下し、
外からの刺激が入りこみやすく、
ちょっとした刺激でかぶれてしまったりなど
さまざまな刺激をダイレクトに受けやすくなってしまう状態のお肌。
医学的には「敏感肌」という病名はない。
最近では精神的なストレス、食生活、住環境の変化によって、肌が敏感に傾いている人が増えている。
血液検査をしても、「敏感肌」であると判断できる数値が出てくるわけでもないのが実際のところ。
しかし、これだけ「敏感肌」に悩む人が増え、スキンケア化粧品・メーク用品も「敏感肌用」のものが開発・発売されるなど、「敏感肌」という言葉が一般化してくると、そのうち病名として医学的に認定される可能性もある。
肌が敏感に傾くのには、花粉やアレルギーが原因や、
間違ったスキンケアの他にアレルギーや栄養不足が原因の場合がある。
誤った認識で行うクレンジング・洗顔や、肌に合わない化粧品の使用、あるいはすすぎ不足で髪に残ったシャンプー剤が肌に触れて過敏症が起きることもある。寝不足など不規則な生活も肌の抵抗力を低下させ、デリケートな状態を作り出すこともあるが、スキンケアや生活の改善によって敏感肌は、改善出来る。
アレルギー体質であることも肌が敏感になる原因の1つである。敏感肌だと思っている方が、その原因はよく調べるとアレルギーだったということもある。
お肌の状態の善し悪しは、外からのケアが占めるのは3-4割ぐらい。内側からのケアが半分以上を占めている。
皮膚の元にはたんぱく質、皮膚の保湿にはアミノ酸がとても重要です。
皮膚の元、タンパク質は、植物性タンパク質よりも動物性のたんぱく質の方が摂取できる量が圧倒的に多いので肉、魚、乳製品、卵などを摂るようにしましょう。
バランスよく食べないとたんぱく質不足に陥ってしまいますので意識して摂るようにしてください。
また、肌のターンオーバーを促してくれるビタミンA、亜鉛、ビタミンCの摂取がオススメ。
特に女性の場合、貧血があるとお肌の状態に影響する。皮膚を作るには、鉄分も必要。
植物性・動物性があるが、動物性のヘム鉄の方が吸収は良く、食べ物で言うと、レバーとか赤身のお肉・お魚がそれにあたる。
植物性の非ヘム鉄とバランス良く摂取すると良い。
便秘などで腸内細菌のバランスが乱れ、悪玉菌が増えると活性酸素が発生すると老化につながりますし、
善玉菌が減ると美肌に関係のあるビタミンB群の合成が妨げられ、肌荒れを引き起こすことがある。便秘にならないような食事、生活習慣を大切にしましょう。

 

乾燥肌
皮脂の分泌が低下したり、角質肝細胞資質の減少などで
角質の水分量が低下したお肌のこと。
年齢や体質、環境、ライフスタイルなどさまざまな要因が
関係して引き起こされる。
乾燥肌の皮膚は表面のうるおいがなく、柔軟性がなくなりもろくなっている。
また腎不全・粘液水腫(すいしゅ)・栄養障害、ビタミンA欠乏症など全身の病気から生じることもある。
ネイルリムーバーに含まれるアセトンなどの脂溶性溶剤の接触で過剰な脱脂と角質細胞間脂質の破壊が生じることもある。
遺伝的に角質細胞間脂質の一種セラミドが少ないアトピー性皮膚炎や角化異常を生じる魚鱗癬も乾燥肌を生じる原因のひとつである。
外来診療では、必ずしも水分量をはかり「乾燥肌である」と診断するわけではなく、皮膚所見から判断する。
乾燥肌は白く粉をふいたように見えますが、これは鱗屑(りんせつ)といい、角質層の結合性が弱くなり浮き上がってきた角質細胞が皮膚表面に付着したもの。
ただ、ターンオーバーのサイクルが乱れ、角質層が厚くなりゴワついた「過角化」も角質細胞間脂質の産生が間に合わず、白く見えることがあるので、類似の別症状ではないかを見極める必要がある。
肌を外的刺激から守るためにある角質層が乾燥して角質のバリア機能が損なわれると、肌を守ろうとして厚くなる。
この際、急に角質層を作ろうとするために産生が間に合わず、未熟な角質細胞ができてお肌がごわついてしまうことがある。

 

毛穴
汗や皮脂と一緒に体の中の老廃物を排出する
デトックス機能をもっている。
体温調整の役割も果たす。
性別・皮脂の分泌量は毛穴の個数とは関係がない。
人間の毛穴の数は胎児のうちに決定し、大人になっても毛穴の数は変わらない。
実際は赤ちゃんにも大人と同じだけの毛穴があるが、赤ちゃんの場合ターンオーバーが早く、肌が綺麗なので毛穴が目立たない。

 

毛穴の黒ずみ
メイクやホコリなどの汚れが積み重なるほかに、
皮膚の上で皮脂が酸化し、黒ずんでしまった状態のこと。
角栓に以外にも種類があり、
・メラニン毛穴・・・毛穴の入り口付近にメラニンが溜まり、黒く見える毛穴
・乾燥毛穴・・・過度な皮脂対策などでお肌の水分保持力が低下すると、毛穴周辺の皮膚がハリを失い、毛穴が開いて黒く見える。
・すり鉢状毛穴・・・酸化した皮脂が毛穴周辺の皮膚にダメージを与え、毛穴の入り口付近がすり鉢状になっている状態。
・クレーター毛穴・・・クレーター毛穴はニキビによる炎症や、無理に毛穴の皮脂や角栓を押し出すそうとして皮膚を傷つけたことが原因で毛穴部分にニキビ跡が残ってしまった状態。

 

毛孔性苔癬
体の毛孔内に角質が充満し表皮にまで盛り上がり
丘疹を成す角化症、角質異常で、皮膚病のひとつ。
小児期、思春期によく見られ、遺伝性が疑われる。
ごく希な例を除き自覚症状は無く、
健康上重大な問題も起こらない。
(ウィキぺディアより引用)
二キビと似ているが異なるため
自己判断しないことがおすすめ。

 

スキンケア用語

洗顔
お肌に残っている汚れを落とすこと。
ただし、汚れを落とすだけにとらわれると
必要以上にこすったり、洗いすぎで
肌トラブルを招くこともあるので
正しい洗顔を心がけるのが大切。
水性の汚れを落とすことに特化した行為である。
1日2回、正しい方法で実践することが理想である。
洗顔料で最もおススメなのは、シンプルな固形石鹸である。
洗顔料は肌への負担も考えて、「短時間」で「全てキレイに洗い流す」ことが重要なポイントである。
固形石鹸・・・余分な油を含まず、シンプルな成分のものが多い。汚れがしっかり落ちる分、使い方を誤ると皮脂を落とし過ぎる傾向もある。
洗顔フォーム・・・肌への負担を軽減したものもあり、しっとりタイプの多くは半分近くにオイルを含むことが多く、肌に油膜が残ってしまうこともある。
パウダータイプ・・・洗顔フォーム同様、洗浄力が強いものから弱いものまで様々ある。特徴として泡立ちにくい傾向もあるが、慣れると肌に優しく優秀である。
泡タイプ・・・泡で出てくるので手早く洗えるのが利点。泡立ち重視のため、強い界面活性剤や発泡剤を使用していることも多く、肌への負担が大きい。
泡立たないタイプ・・・洗浄力が最も弱いので、必要な皮脂を洗い流さない代わりに、不必要な汚れもとどまってしまう傾向がある。
洗顔後は、ティッシュで水分を抑えるのが良い。
タオルが1度使っただけでも雑菌が繁殖してしまうため、いくら化粧水に気を使っていても雑菌タオルで拭いてしまうと台無しになる。

 

保湿
お肌の水分を保つためにうるおいを与えること。
スキンケアを行ううえで欠かせないケアのひとつ。
油性の汚れを落とすことに特化した行為である。
肌のうるおいは、角質層で守られている。

 

クレンジング
メイクを落とすこと。
ジェルやミルク、ふき取り。オイルなど
さまざまな種類がある。
肌に負担をかけずやさしく丁寧におこなうのが
コツになる。
メイクをしてない肌でクレンジングをすると、必要な皮脂まで洗い流してしまうため、乾燥しやすくなってしまう。

 

ピーリング
肌に残っている古い不要な角質を取り除くケアのこと。
自宅でできるほか、医療でできるピーリングなど
さまざまな種類がある。
医療機関で行うピーリングのことを、ケミカルピーリングという。

 

UVケア
紫外線からお肌を守る対策のこと。
UVとは紫外線のこと。
紫外線は肌の老化を進めてしまうため
若々しさを保つためにはとても大切なケアになる。
日焼け止めや、UVカット効果の高い化粧品、
帽子やサングラス、長袖の着用などさまざまなケア方法がある。

 

ダブル洗顔
洗顔を2回行うことではなく、
メイクを落とすためのクレンジングと
肌の汚れを落とす洗顔をおこなうことをダブル洗顔という。

 

美白
しみがないお肌になるためのケアのこと。
日本人は美白に対する意識が非常に強いといわれている。
さまざまなケア方法があるが、
紫外線からお肌を守るのがもっとも重要です。

 

化粧品用語

無添加
厚生省がアレルギーやトラブルを起こすおそれのある
102種類の成分を配合していない化粧品を指す。

 

天然由来
植物や動物から抽出した成分を配合していることさす。

 

自然派
天然成分を配合している場合を指す。
ひとつでも天然成分を配合していれば自然派と呼ぶことが可能。

 

SPF
しみやそばかす、皮膚がんの原因になる
紫外線B波をカットする力のこと。
20分くらいで日焼け止めをつけているかいないかの肌を比べて
日焼けが始まるまでの時間を何倍に延ばすことができるかという目安。
例))
SPF20の場合。
20分×20=400分 6時間40分までは日焼けが抑制される
という大体の目安。
※あくまでも「太陽を浴びる時間」が目安!!
汗をかけばながれるので、こまめな塗りなおしが大切です。

 

PA
日焼け止め効果を表す基準の1つ。
PA+ PA++++
など+が増えるごとに紫外線から肌を守る効果は強くなるが
肌の負担も大きくなるので一概に+が多いほどいいとはいえない。

 

紫外線吸収剤
紫外線を吸収する科学物質。
紫外線を浴び、紫外線を吸収するときに
お肌の上で化学反応をおこし、エネルギーに変えるしくみで
紫外線をカットする。